五月五日のこどもの日に、私の出身地である山形県小国町で「熊まつり」が行われた。300年の伝統を持つマタギの里の祭典。その目的は、熊の霊を慰め山の神の加護に感謝する事だ。もっとも、現在は観光色が強くなっている。最近買ったデジカメで祭りの様子を撮影したので、説明と共に見てほしい。>/p>

場所は温泉宿泊施設である飯豊梅花皮荘の前、始まりは10時だった。しかし1時間早くついたので、写真の浴昭棟で温泉に入って時間をつぶした。 入浴料は500円、タオルは250円。誰もいない温泉に入り、飯豊山の眺望を見ながらくつろいだ。余談だが、この浴室棟は以前、私が勤めていた設計事務所の設計である。
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ここが「熊まつり 」イベントの会場。あいにくと曇り空だったが、飯豊連峰の頂上は太陽の日を浴びて輝いていた。

これが 「熊汁」だ!上には熊の肉がのっている。一杯千円とお高いが、貴重な熊の肉を使っているので仕方がないだろう。思ったほどくせが無く、おいしく食べられた。

祭の始まりの合図に、地元のちびっ子による太鼓が披露された。

これが神事の会場。中央の祭壇には三頭の熊の皮が祭られている。

数人のマタギと熊役(熊の毛皮をかぶっている)で行われる熊狩り模犠の現場。実際の熊壌りは標高1,000m前後、半径2Km四方程で行われるという。中央の赤丸の中が熊役をしとめた直後の場所である。残念ながらこのデジカメはズーム機能が無いので写真では判別できない。

祭に集まった人々の様子。思ったより人数が多い。桜は今が満開のようだ。

勢子大会(大声大会)の様子。優勝者は男性ではなく、なんとオバサンだった。(なっとく!?) >/p>

神事の様子。熊の霊を慰め山の神の加護に感謝するのだ。熊と人間の大きさの比較に注目! >/p>

最後に、壁に飾られていた熊の毛皮を撮影。神事で使われたものよりは小さいが、それでも人間の大人ほどの大きさがある。山で出会ったら無事ではすまない(^_^;)
(2000/05/05撮影)
関連サイト:白い森の国「おぐに」
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