Back List Next

【実用編2/PERSIOM,まじかる・アンティ‐ク,絶望】

 前回のテストからだいぶ時間がたってしまったが、今回からは新しい環境でテストしてみた。テスト機はG4/350AGP、エミュレータは以前と同じSoftWindows98でバーションは5.0.9にマイナーバージョンアップしている。マウスは純正品のワンボタンでは不都合があるので、市販の機能割当ができるツーボタンのUSBスクロールマウスを使った。てっとりばやく検証するためにCeleron500MHz機のWindows98SEにインストールして遊んだ後のセーブデータを移植。おかげで1日で3つのゲームを簡易テストできた。各ゲームのタイトルは、アリスソフトのアドベンチャーRPG「PERSIOM」、リーフのアドベンチャー経営シュミレーションゲーム「まじかる・アンティーク」、スタジオメビウスの鬼畜ゲーム「絶望〜青い果実の散花〜」である。

1, PERSIOM(アリスソフト)
 アリスソフトのゲームは毎回本当におもしろい。今回は主人公が3人で、それぞれストーリーが別になっているために、闘神都市などで見せた中盤以降のどんでんがえしがなかったが、そのぶん難易度が低く、どんどんダンジョンの深部へ進むだけで簡単にエンディングまでたどり着けた。このおもしろいゲームを、Macオンリーのユーザーにも楽しんでもらえたらいいのだが…。
 ゲームのインストール時には特に問題は起きなかった。そしてゲームの起動 。Macのデスクトップに表示させたWindowsの画面サイズは800×600だが、ゲーム時には640×480に切り替わるはず。しかしその結果は(画像1)のように中途半端な表示なってしまった。なんとかゲームのメニューバーを表示させて、いったんウィンドウモードにした後に、もう一度フルスクリーンモードを選択して解決した。どうやら最初からWindowsの画面サイズを640×480にしておいた方が良さそうだ。その後のオープニングの文字スクロールは、本物のWindows機と比べれば多少もたつきを感じるものの、特に不都合はなかった。
画像1 画像1
 今回のテストではWindows機のセーブデータを移植して使った。( 画像2)がそのデータのロード画面だが、時々マウスでの選択ができないという現象が起きてしまった。右ボタンで前の画面に戻り、もう一度ロード画面を呼び出して対処した。前述の異常の影響なのか?原因は不明だ。ちなみに、私はまだ主人公中ただ1人の女の子であるミシェーラでしかプレイしていない。近いうちに他の2人でも楽しもう。
画像2 画像2
 普段のアドベンチャーモードは、画像の切替時に、多少の遅さを感じたりBGMの再生に影響が出たりする他は大きな問題はなかった。問題が出たのはダンジョン内のマップモード(画像3)と戦闘モードだ 。マップモードでは、マウスの動きにマス目の選択表示が追いつかなかったり、歩行のアニメーションが本来は駆け足のところが一歩ずつゆっくり移動していた。まあ、この程度なら、人によっては根気でカバーできるかもしれない。ただ、何回目かの戦闘モード終了後にマップモードに戻ると、(画像3)のような「MIDIの停止に失敗しました」というメッセージが表示され、BGMが鳴らなくなってしまった。
画像3 画像3
 BGMの停止はたまたまかもしれないが、戦闘モードに問題があるのは確かだ。戦闘時の攻撃成功率やダメージ率は左端のメーターで判定する。縦に高速で移動するラインをマウスクリックで停止させ判定を行うのだ。動体視力と反射神経が要求される。そのスピードはモンスターによってはかなり速い。しかし、アニメーションはかなり処理速度に負担をかけているので、SoftWindows上ではかなり減速されている。ならば簡単かといえば実はそうでもない。停止のためのクリックの反応が鈍いのだ。止めたい位置で止まらなければ意味がない。更には、(画像4)のような表示を出して強制終了してしまう事もあった。
 残念だが、Macで「PERSIOM」をプレイするのはあきらめた方が良さそうだ。
画像4 画像4
ゲーム画像著作権: ©アリスソフト

2, まじかる・アンティーク(リーフ)
 リーフの異色ゲームである。恋愛要素の他に、骨董品店の経営シュミレーションもあったりして、それだけでも楽しめるほどだ。でも最大の魅力は少女たちのかわいらしさだろう。私などは、開発中に雑誌に掲載された主人公であるスフィーの第一印象で購入を決めてしまった。うーん、魔法少女は良い(*^_^*)
 さて本題だが、これもインストールには特に問題は無かった。そして起動。オープニングが始まる。Windows機で見た時には、オープニングアニメーションがかなりインタラクティブなので心配していたのだが、実際は予想よりもかなりなめらかに動いていた。しかしである。なんとオープニングの主題歌が演奏されないのだ!これにはまいった(T.T)  パッケージには、「BGMはCD-DAで演奏されます」と書いてある。おそらく原因はここにあると思われる。本編内でも、効果音は大丈夫だがBGMは演奏されなかった。これでは楽しさが半減してしまう。非常に残念だ(T.T) SoftWindowsのライバルであるVirtualPCでは対応しているのだろうか?
 気を取り直し、それでもテストを続ける事にする。その後はゲームに支障が出るような大きな問題は見つからなかった。しいて上げるとすれば、画像切り替わり時とスフィーの仕事中アニメーションのスピードが多少遅い事と、(画像5)のように上部のメニューバーが文字化けしている事ぐらいだ。スピードは気になるほどではないが、(画像5)の環境設定で速度優先にすれば多少はパフォーマンスが良くなる。メニュー文字化けはゲーム本編にはほとんど影響しない。ただし、ゲーム終了後はWindowsの表示がおかしくなっているのでSoftWindows再起動の必要がある。
 動作速度が良好なのにもかかわらず、主題歌とBGMが演奏されないのは非常に残念だ(T.T) だが、それでも納得できるならばプレイしてみても良いだろう(そんな奴いないって(^_^;)。
画像5 画像5
ゲーム画像著作権: ©リーフ

3, 絶望〜青い果実の散花〜(スタジオメビウス)
 2作品に大きな問題が見つかり、これではテストの甲斐がない。そう思った私は、昨年プレイした「絶望」もテストの対象に入れてみた。
 私はあまり鬼畜ゲームは好きではないのだが、この「絶望」や前作の「悪夢」のように、ここまで悪を極められると、ある意味立派と思えなくもない。でも、やっぱり理想のラストは女の子のハッピーエンドだ!
 さて、まずはインストールだが、途中で(画像6)のようなDirectXを書き換えるかどうかを問う表示が出た。SoftWindows98はDirectXを専用にカスタマイズしてあるらしいので、ここではキャンセルを選択する。その後は順調だった。
画像6 画像6
 ゲームを起動し、セーブデータからシーンを再現してみると動作速度もキャラクターボイスもBGMも快適に作動した。その後、最初からゲームを再開し、一人目の少女を拉致するところまでプレイしたが、やはり快適な動作だった。低スペックのWindows機でプレイしている程度と思えばいいだろう。アニメーションが無いゲームは、SoftWindowsでもじゅうぶん楽しめる。
 ちなみに( 画像7)はMacのデスクトップ(1280×960)に表示させたSoftWindows98のウィンドウ(640×480)である。こんな感じで見えるのだ。
画像7 画像7
ゲーム画像著作権: ©スタジオメビウス

 さて、次回のテストはいつになるだろうか?期待しないで待っていてほしい。
それでは(^_^)/‾


Back List Next