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【導入編】

 MacでWindowsの環境を構築し、Windows版ゲームを動作させる方法は下記の二つの方法が考えられるが、どちらにもそれぞれ長所と短所が存在する。

1,MacにWindowsエミュレーションソフトウェアをインストールする
(候補:SoftWindows98,VirtualPC with Windows98)

長所:
直販系の激安Windowsパソコンと比べても値段が安い
MacOSのバージョンに対応していればどのMacにもインストール可能
Mac強化ためのCPUの交換や機器の増設がそのままWindows強化にもつながる

短所:
ソフトウェアエミュレーションであるためにスピードが遅い

2,MacのPCIスロットにDOS/Vコンパチブルカードを増設する
(候補:OrangePC)

長所:
ハードウェアがDOS/Vそのものであるために実用的なスピードと互換性が実現

短所:
直販系の激安Windowsパソコンと同等の値段
貴重なPCIスロットを使用する
B&WのG3Macに対応していない

 前者の短所は深刻である。実用的なスピードがソフトウェアエミュレーションで出せなければ使う意味が無い。CPUがG3未満のMacは対象から外れるだろう。私のMacは601/100からG3/233に交換して初代iMacと同等のスペックになってはいるが、それでも不安が残る。いくら値段が安いとはいえ、3万円台後半。導入に失敗は許されない。しかし、こればかりは実際に購入して試してみなければわからないのだ。

 後者の最大の短所はDOS/Vコンパチブルカードの値段の高さである。Windows使用のためだけのメモリーを十分に確保し(64MBが実用量)、更にWindowsのOSを購入すると、直販系の激安パソコンと同等の値段になってしまう。これでは省スペース化以外にメリットは無い。十数万円ほどの予算が確保できるなら、素直に直販系の激安パソコンを購入した方が良いだろう。OrangePCの場合は冷却用ファンの厚みなどの関係から貴重なPCIスロットを二つも占領してしまう。既に私のMacはグラフィックカードとSCSIカードを使用していて、残りのスロットは一つしかない。これは次期購入予定のUSBインターフェイス増設カードのためにぜひ残しておきたい。

 結果として、選択肢はエミュレーションソフトウェアを使用するしか方法が無くなった。現在使用しているWindowsを下取りに出して直販系の激安パソコンを購入するという選択肢もあるが、会社で使っているパソコンのスペック(PC-9821 Pentium90MHz RAM38MB HD500MB)がもう限界であるため、そちらで使用したいのだ。不況のため、会社は古い機種のスペックアップも新しい機種の導入もしてくれない。

 さて、Windowsエミュレーションソフトウェアには大きく分けるとSoftWindows系とVirtualPC系の二種類があるが、問題はどちらを選ぶかということだ。雑誌の評価を読むと、スペックはほぼ同等の印象を受ける。現在の最新バージョンはSoftWindows98が5.0.5、VirtualPCが2.1(3.0が発売予定らしい)である。SoftWindows98はVer,5.0.5から最高2GBのハードディスクをサポートするようになった。それに対してVirtualPCのVer,2.1では500MB以上に対応したという情報は無い上、ショップに掲示の対応表によるとMacOS8.6には未対応との事。HDの空きには余裕を持ちたいし、OSをMacOS8.6に切り替えたばかりの私はSoftWindows98を選ぶしかない。

 という事で、私の環境ではSoftWindows98 Ver,5.0.5が最適という結果となった。エミュレーションスピードの問題は気になるが、これはいずれ、高速なG3やG4に交換するか、新型のMacに買い換えるかすれば解決するだろう。あくまでもこれは私の場合の選択肢であり、人によっては別の選択肢もあるだろう。

(1999/07/24)


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