機動戦艦ナデシコ迷作劇場 『ルリルリ竹取物語』その2
「ねえねえ、ルリちゃーん。今晩は何が食べたい? お寿司? しゃぶしゃぶ?」 あれから11年、アキトが新たに屋台から始めたラーメン屋がいまでは全国にチェーン拡大し大儲け。貧しかった家も今では貴族並の豪邸に変わっています。そんな中でルリはすくすく育ち、そのかわいらしさはこの地方でも評判になっていました。 「さて今週も始まりました『プロポーズ大作戦・ルリルリでデート』。司会は私、メグミ・レイナード。解説はアキトさんとユリカさんでお送りしまーす。ではさっそく1番の方どうぞー!」 「1番、ダイゴウジ・ガイ。ルリルリへ愛を込めて『正義のロボット・ゲキガンガー3』を歌うぜ!」「はるかな宇宙の…」 シュボボボボボ!!!! 予想通り全身から発射されたミサイルが会場を破壊します。 「53番、アオイ・ジュン。うぅ、ユリカぁ。ユリカがだめならせめてルリちゃんだけでも…。」 「84番、ムネタケ・サダアキ。ふふふ、アタシの大人の魅力でルリルリはイチコロよ!」 「退場!」 「スマキにして海に放り込め!」 「わーん!」 どっぽーん!!!!! 「(気を取り直して)…さて、これで候補者は全員ですが、ルリちゃんがお相手に選ぶのはいったい誰!?」 騒がしかった会場は急に静かになりました。全員の視線がルリに注目します。そのかわいらしい口から発せられた言葉は? 「バカばっか…。」 ちゅどーん!!!!! それから、それから…。
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